医療人材不足・偏在をなくす
日本は諸外国に比べて、人口に対しての医師の数が少なく、医師の配置も偏在が進んでいます。
医師不足・過剰の地域が多くあり、すべての地域で十分な医療体制が提供できているとは言えません。
結果として手術に向けた入院ができない、必要な治療がスムーズに受けられないなど、私たちの生活にも影響を及ぼす可能性があります。
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日本は人口に対して
医師の数が少ないです人口1000人あたりの医師数
※図表はOECD Health Statistics 2019より作成
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地域毎に医師の数に差も出ています
県毎の人口10万人あたりの医師数
※厚生労働省「平成30年(2018年)医師・歯科医師・薬剤師調査の概況」より上位及び下位3都道府県のデータを抜粋して作成
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医療不足となっている地域が
多くあります医療数不足地域・過疎地域
※厚生労働省 題66回社会保障審議会医療部会「医療提供の改革について」をもとに作成
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現在は薬剤師多数都道府県であっても、高齢化による医療需要の増加等により、
将来は薬剤師少数都道府県になる、またはその逆となることが考えられます地域別薬剤師偏在指標(現在)
- 全都道府県
ベースの
偏在指標 - 0.99
- 全都道府県の
調整薬剤師
労働時間の合計値 - 31003155.8
- 全都道府県の
推計業務量の
合計値 - 31216588.5
地域別薬剤師偏在指標(将来)
- 全都道府県
ベースの
偏在指標 - 1.09
- 全都道府県の
調整薬剤師
労働時間の合計値 - 35653629.2
- 全都道府県の
推計業務量の
合計値 - 32674682.5
地域別薬剤師偏在指標
※厚生労働省 第13回薬剤師の養成及び資質向上等に関する検討会「薬剤師偏在指標の算定について」をもとに作成
- 全都道府県
医師の過重労働をなくす
日本は保険証さえあれば医療機関を気軽に受診できることから、国民一人あたりの受診回数が諸外国に比べて多く、
医師不足といった要因も重なることで、医療従事者一人あたりの負担が大きくなっています。
具体的には時間外労働時間の上限規制で定められる年960時間(月80時間)を超える医師が全体の40%程度、
その約2倍である年1860時間超えの医師は全体の10%となっており、労働時間の短縮が急務です。
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受診回数が多いことで
医師の負担は大きくなります国民一人あたりの年間受診回数
※図表はOECD Health Statistics 2019より作成
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約半数の医師が異常労働となっています
医師の時間外労働時間の分布
※厚生労働省「採用特設サイト」を加工して作成
病院の経営や組織を改善する
全国の一般病院の半数が赤字経営で苦しんでいるという実態があります。
全国の約80%の病院は民間企業のため自分たちで改善しなければいけませんが、医師は経営のプロではないため、自力での解決が難しくなっています。こういった状況を踏まえ、経営や組織改善に対するサポートが必要とされています。
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経営に困っている病院が
増えてきています全国の一般病院に占める赤字病院
※図表はOECD Health Statistics 2019より作成
健康社会の実現を加速させる
全ての人が平等にかつ安心して医療を受けることができる社会を実現するには、従業員の健康経営施策となる健康経営も重要です。
エムスリーキャリアは、医療の様々な課題を解決するため、人材サービスをコアにしながら、採用・経営支援サービス、健康経営サービスを提供していきます。そして、日本の健康社会の実現を加速させたいと思っています。